明治維新直後、新政府の役職者、メンバー一覧
明治維新では、王政復古の大号令で、幕府や摂政・関白の廃止と天皇親政が定められ、天皇の下に総裁・議定・参与の三職からなる官制が施行された。
- 総裁:有栖川宮熾仁親王
- 議定:皇族・公卿と薩摩・長州・土佐・越前などの藩主
- 参与:公家、議定についた藩主の家臣
明治天皇はまだ年少だったため補佐する体制が必要となる。
明治2年7月に二官六省制が発足
明治2年7月、版籍奉還により律令制の二官八省を模した二官六省制が発足。このときの役職者は次の通り。
- 1.輔相(三条実美)
- 2.議定(岩倉具視、徳大寺実則、鍋島直正)
- 3.参与(東久世通禧、木戸孝允、大久保利通、後藤象二郎、副島種臣、板垣退助)
大河ドラマ「西郷どん」の主人公である西郷隆盛は役職に就いていない。
明治維新後の政府・行政機関
■太政官・七官(1868年~)
太政官を頂点として、七官が置かれる。
七官:議政官・行政官・会計官・神祇官・軍務官・外国官・刑法官
■二官・六省(1869年~)
版籍奉還以降、太政官に神祇官が並んで二官制に。
六省:大蔵省・兵部省・宮内省・刑部省・外務省・民部省
■三院制(1871年~)
廃藩置県以降、三院と各省で構成される。
太政官/三院:正院(最高機関)・左院(立法上の諮問機関)・右院(行政上の諮問機関)
省庁:神祇省・大蔵省・兵部省・宮内省・外務省・司法省・工部省・文部省・内務省・農商務省
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